アパホテル〈仙台広瀬通駅前〉の建築概要等について

建築計画 (ビル、ホテルなど)

はじめに

本稿は、アパグループにより発出された “アパホテル〈仙台広瀬通駅前〉” の紹介をするものであります。

 

建築計画の概要

建築物等の概要

  • 地上14階建
  • 客室数: 343室
  • 大浴場
  • 建築者: アパホーム
  • 運営者: アパホテル
  • 延床面積: 約6,480m2
  • 開業予定日: 2028年12月
  • 権利の種類: 借地権

 

立地関連

概要

  • 所在地 (地番): 宮城県仙台市青葉区本町2丁目2-5
  • 公簿面積: 975.68m2

 

法令による制限等

  • 用途地域: 商業地域
  • 建ぺい率 / 容積率: <80%、<600%
  • 駐車場整備地区
  • 2号再開発促進地区
  • 景観計画、景観重点区域: 都心ビジネスゾーン D-4地区 80m以下 (緩和により制限なし)

 

現地の状況等

所在地の特定

大まかな立地

 

地番

仙台市青葉区本町2丁目2-5の地番は、下図のとおりです。

 

現地の状況

 

① 敷地南西側

 

② 敷地南東側

 

③ 敷地北西側

 

④ 敷地北東側

 

よもやま話

立地や周辺環境

  • 仙台市地下鉄南北線の広瀬通駅西出口1から1分も満たないほぼ直結のような距離感が魅力です。したがって、悪天候や夏冬の気温が厳しい、あるいは荷物が多い時などにも重宝されるものと考えられます。
  • 周辺環境に関しても仙台駅西口アーケード方面、一番町商店街方面のいずれもアクセス性に優れているため、こちらも及第点に及ばないという事はないでしょう。

 

建物概要等

  • 敷地面積は1,000m2程度と恵まれてはいませんが、商業地域であるため80%の建ぺい率上限を活かして建築されるものと思われます。また、容積率の緩和条件を満たさなくても建築物の高さは80mまで可能な法令制限地であるため、予定されている14階よりも高くして客室数を稼ぐことは可能であったと思いますが、商売的には現在の計画が最もデメメリの妥当点という判断ということでしょうか。
  • 駐車場は設置するとしてもタワーパーキングとなるものと思われますが、設置の可否について関心があるところです。近隣ホテルでは専用駐車場を設けているのは大規模客室数のホテルですので、このあたりの駆け引きも見どころではあります。
  • もう一点の気になることは、借地権であることです。当グループホテルの事業方針としては土地と建物は所有というのが原則であるという話がありましたので、アパホテルをもってしても地主さんのまだまだ売り時ではないという意向等に勝てなかったということでしょうか。

 

大浴場

  • アパグループのプレスリリースでは、大浴場の設置が予定されています。
  • 掘削して天然温泉とするのか、客室数610室であるアパホテル〈仙台駅五橋〉と同様に人工温泉とするのかに高い注目と関心が集まります。ちなみに、近隣画地の御宿 野乃仙台は天然温泉ですが、ドーミーインEXPRESS仙台シーサイドからの運び湯となっています。

 

おわりに

  • 仙台市内の直営店としては、4棟目であり、客室規模で言えば2番目の規模感 (アパホテル〈TKP仙台駅北〉の306室と同程度) となります。
  • 近隣 (周辺100m程度) にはシティホテルでは江陽グランドホテル、ビジネスホテルでは御宿 野乃仙台等が多数林立してはいますが、築浅物件となると前記ホテルと他1件程度であるため、この観点でも本ホテルは優位性が高く、選ばれやすいホテルとなることが予想されます。

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