はじめに
本稿は、 仙台市青葉区中央一丁目に建設されている “ホテルメトロポリタン ベース仙台” の概要等を紹介するものであります。
建築概要
土地関連
概要
- 所在地: 仙台市青葉区中央一丁目1番1号
- 敷地面積: 約470.98m2

(仙台駅との位置関係)
法令の制限
- 用途地域: 商業地域
- 建ぺい率、容積率: <80%、<600%
- 防火地域
- 駐車場整備地区
- 2号再開発促進地区
- 景観計画、景観重点区域: 都心ビジネスゾーン D-4地区 80m以下 (緩和により制限なし)
建物関連
概要
- 延床面積: 約2,860m2
- 構造: S造
- 規模: 地上9階建 (高さ: 35.28m)
- 運営会社: 仙台ターミナルビル株式会社
客室コンセプト等
独立浴室、トイレ、洗面台
施設概要
- 1階: オールデイダイニング等
- 2-9階: 客室
総客室数: 56室
- ダブル (19m2): 24室
- ツイン (28m2): 24室
- フォース (54m2): 7室
- ユニバーサル (54m2): 1室
今後のスケジュール
- 建物竣工予定時期: 2026年3月
- 開業予定時期: 2026年春頃
- (宿泊予約受付開始予定時期: 2026年1月頃)
工事作業の状況 (2025年4月下旬時点)
所感
ターゲット等
- 施設規模としては、客室数が56室と絞り気味であり、最も狭い客室では19m2が確保されている設計となっています。したがって、客室規模が多い宿泊施設を好まず、ある程度の客室面積を求めている層を取り込みやすいと言えます。
- また、客室タイプとしては、ダブルとツインが半数を占める内訳となっています。このことは、2人までの利用者をメインターゲットとしながらも、ファミリーやグループ利用者をフォース (54m2) で取り込むという想定をしているものと考えられます。
- 荷物があるJR利用者であれば、駅に近ければ近いほど移動や預入れといった労力が軽減されるため、当然に本ホテルは高い需要が見込まれるのはないかと予想されます。
附帯サービス等
- 共用施設は1階がメインとなり、現時点ではオールデイダイニングの設置が明らかになっています。食事に関しては、当該施設での朝食は想定されますが、夕食も兼ねたレストランが用意されるかに注視したいところです。また、場所柄的に外で済ます想定もあり得ますが、ルームサービスの利用層も考えられるため、食事回りの附帯サービスの動向はポイントになるものと思われます。
- 駐車場に関しては、専用は設けられず、近隣利用となるものと考えられます。
おわりに
- 敷地範囲が愛宕上杉通沿いにあり、客室眺望はそれが望める南西向きが推測されます。
- 客室配置は2階から9階であるため、新緑や紅葉の時期には、いちょう並木が丁度良い目線で仙台の杜のみやこらしさを与えてくれるでしょう。
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