勾当台公園周辺の再整備状況 (2024年4月下旬)

仙台市

はじめに

本稿では、宮城県仙台市における勾当台公園周辺の動きについて近況を紹介するものであります。

 

主な対象エリアと再整備計画図

(左からいわゆる黒ビル、勾当台公園 市民広場、仙台市役所本庁舎)

 

(再整備計画図)

 

仙台市役所本庁舎

  • 工程としては、先行解体→新庁舎、地下通路、外構等建設工事→現高層棟の解体→解体した範囲の躯体や外構工事という流れになります。
  • 現時点では、新庁舎ができる部分の先行解体が終了し、1期となる新庁舎の躯体や地下通路工事に入っています。この工程は、約41か月が見通されており、2027年末頃に終了する予定です。
  • 施工としては、鉄筋が組まれており、地下躯体工事に着していることが写真から分かります。

 

勾当台公園 市民広場周辺

  • この周辺は、見た目的には大きな変化はありません。
  • 主な検討事項としては、①表小路線側の植栽を撤去し、新庁舎広場と表小路線との一体利用を考慮した外縁部の変更、市民広場内に小ステージの設置、③出会いテラス (時の広場) 付近の敷地南東側に出入口を設ける、などがあります。
  • このメリアのメインとなる市民広場は、引続き、まちのステージが広場とまちの軸となります。

 

いわゆる、黒ビル

  • 第一生命保険が所有し、開発事業者となっている仙台第一生命ビルディング、いわゆる黒ビルの建て替えになります。
  • 本事業は、せんだい都心再構築プロジェクトの6例目でもあり、仙台市から複数の恩恵を受けることになっています。
  • 新ビルは、現在の黒から白ビルへ外観が変更される予定です。
  • 本ビルにテナントしていた三井不動産リアルティ東北や三井のリハウス 仙台センターは、仙台第一生命タワービルに移転をしており、建物解体作業に突入という様子を呈しています。

 

新ビルの概要

  • 所在地: 青葉区国分町三丁目1-1
  • 敷地面積: 約1,400m2
  • 建物規模: S造、地下1階地上13階建 (最高高さ約60m)
  • 延床面積: 約16,200m2
  • 主用途: 事務所、店舗
  • 解体工事着工予定時期: 2025年
  • 建築工事着工予定時期: 2025年
  • 竣工予定時期: 2028年
  • 施工者: 竹中工務店

 

勾当台公園

  • いこいの広場周辺の囲いパネルは撤去されています。
  • このエリアの主な変更あるいは検討事項としては、①まちのリビングエリアを芝生に変更、②民間による誘導施設としてパークカフェの新設、③敷地南西側にアクセス動線を確保する、などとなります。
  • 敷地東側の部分の森やステージ、展望テラスについては、現行をそのまま引き継ぐようです。

 

 

寺院建設予定地

特に目立った見た目上の動きはないようです。

 

(敷地南西側)

 

(敷地北西側)

 

おわりに

  • 本エリアは、仙台市で行われる様々な再開発の中でも、広範囲にわたり、かつそれぞれが一体性を求められる事例となります。
  • 仙台市の一つの顔として、生まれ変わっていく様を楽しみにしていきたいところです。

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