はじめに
本稿は、青葉区中央にて予定されている “(仮称) 読売仙台ビル建替プロジェクト” の概要を紹介するものであります。
事業の概要等
概要等
- 開発事業者: 読売新聞東京本社
- 所在地 (地番): 青葉区中央二丁目3-1 ほか
- 敷地面積: 約5,200m2
- 主用途: 事務所、ホテル、店舗
- 建物解体工事着工予定時期: 2025年5月
- 竣工予定時期: 令和11年度 (2029年度)
- 活用施策: せんだい都心再構築プロジェクト (仙台市都心部建替え促進助成金制度)
建替対象の建物
- 読売仙台ビル (青葉通沿い)
- 新伝馬町中央通りビル (クリスロード沿い)

(東急不動産より引用)
新建物イメージ図
開発事業と東急不動産との基本協定締結
- 東急不動産が本事業へ共同推進者として選定された旨がプレスリリースされています。
- 商業店舗としては、東北には馴染みのない東急ストアを軸に、他テナント誘致が期待されます。
- また、東急ホテルズのうちのどのブランドを開業させるのかにも注目されます。
立地等
所在地
法令の制限等
- 用途地域: 商業地域
- 建ぺい率、容積率: <80%、<700%
- 防火地域
- 地区計画: 青葉通 (仙台駅西口地区)
- 駐車場整備地区
- 2号再開発促進地区
- 特定都市再生緊急整備地区
- 景観計画、景観重点区域: 都心ビジネスゾーン D-4地区 80m以下 (緩和により制限なし)
現地の状況 (2024年4月下旬時点)
よもやま話
- 仙台市による公表事項には、読売仙台ビルに隣接している新伝馬町中央通りビルは記載されていませんが、当該ビルも再開発の対象となっています。せんだい都心再構築プロジェクトでは、土地と建物の助成措置等があり、この助成について、建物は高機能オフィス整備部分がその対象となります。新伝馬町中央通りビルは読売仙台ビルに含まれるのか、あるいは当該ビル部分は補助金や容積率の緩和対象外であるのか気にかかるところです。
- また、本事業地はかなりのヒト通りが見込めることから、にぎわいの創出等に寄与するオープンスペースのあり方に対する期待値も大きい事業と言えます。
おわりに
- 本事業は、せんだい都心再構築プロジェクトの施策を活用した8事例目になります。
- 個人的には、当該プロジェクトの目的である都市機能の向上に寄与が期待できるのは、今まで5事例でしたが、その一つに加えられそうな印象はあります。
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